デスクワーク歴8年。毎朝起きるたびに、首から肩にかけてがガチガチに固まっている。ひどい日は、肩というより「石が乗っている」感覚がする。整体も行ったし、ストレッチもやった。サプリも試した。
そんなとき、SNSで「磁気ブレスレットで肩こりが楽になった」という投稿をたびたび見かけるようになった。値段も1,000〜5,000円くらいで手が届く。半信半疑だったけど、「まあ試してみるか」と購入したのが今回の話。結論から言うと、思っていた展開とはだいぶ違った。
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磁石や銅を素材に使ったアクセサリー型の健康グッズ。「血行促進」「肩こりセルフケア」「痛み緩和」などを謳い文句にして、スポーツ選手が着用している画像とともによく宣伝されている。見た目はシンプルでおしゃれなデザインも多く、男女問わず使っている人をSNSでよく見かける。要するに「身に着けるだけで体が楽になる」という触れ込みのアイテム、という認識でOK。
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購入してから1週間ほどして、「そういえばちゃんと調べたことなかったな」と思い、厚生労働省のeJIM(統合医療情報発信サイト)を読んでみた。
ここがちょっとした衝撃だった。
変形性関節症に関するページを見ると、静磁気ブレスレットによる痛み緩和を支持するエビデンスはない、とはっきり書いてある([https://www.ejim.mhlw.go.jp/pro/overseas/c05/14.html](https://www.ejim.mhlw.go.jp/pro/overseas/c05/14.html))。さらに、ペースメーカーを使っている人には危険を伴う可能性があるとも。
線維筋痛症のページでも同様で、「静磁石はブレスレットなどに使用されているが、ポイントを結論付けるのに十分な科学的根拠はない」という記述がある([https://www.ejim.mhlw.go.jp/pro/overseas/c05/17.html](https://www.ejim.mhlw.go.jp/pro/overseas/c05/17.html))。
さらに掘り下げてNIHのデータベース(PubMed PMC)まで辿り着いた。関節リウマチの患者を対象にしたランダム化二重盲検比較試験(要するに、科学的信頼性が高い実験)の結果が載っていて、銅ブレスレットと磁気リストストラップはどちらもプラセボ(偽物)を超える有意なセルフケアポイントを示さなかったと結論づけられていた([https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3774818/](https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3774818/))。
「なんか、思ってたのと違う…」というのが選び方のポイント。買ってから調べる自分も自分だけど。
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肩こりと首の張りが慢性的にある状態。週2〜3回は整体のストレッチ動画を見るが、根本的にはセルフケアしていない感じ。
最初の1週間は「なんか効いてる気がする」と思っていた。特に装着した翌朝、「あれ、ちょっと肩軽い?」と感じた日が2〜3日あった。これは客観的に見てに書く。
ただ、同じ時期に睡眠時間を30分増やしていたし、仕事が少し落ち着いていた時期でもあった。何が効いているのかが全くわからない。
「効いてる気がする」期間が終わり、普通に肩が重い日に戻る。ブレスレットを外しても外さなくても、体感が変わらない。ここで「あ、これはプラセボだったかもな」と気づき始めた。
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最初は「磁力が強いほど体感がある」と思い込んでいたが、調べてみるとポイントの有無自体が不明確なので、磁力の強さで選ぶ根拠がそもそもない。
結果的に自分が重視したのは以下の点:
「健康ポイント」を軸にして選ぶのは、客観的に見ておすすめしない。どれを選んでもエビデンスの状況は同じだから。
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磁気ブレスレットは、科学的には「ポイントあり」と言える根拠が現時点でない。これは自分の感想ではなく、厚生労働省やNIHの研究が出している結論だ。
「なんとなく気分が上がる」「お守りとして使う」という使い方なら否定しない。でも、肩こりや痛みを本気でどうにかしたくて買うなら、お金を別のところに使ったほうがいい。自分は次の給料日に整体の回数券を買い直した。それが一番効いた。